南萌華 ~女王を撃ち落とした空の支配者~

注目プレー

南萌華選手
後方からチームを支えるDFです。

2020年シーズン、レッズレディースは圧倒的な強さでリーグ優勝し、ベレーザの黄金時代を終焉に追いやりました。

この歴史の転換点は2019年に予兆がありました。
2019年9月22日、なでしこリーグ第13節
絶対王者であった日テレベレーザを正面から打ち倒したのです。

日本の女子サッカー界に激震をもたらしたこの試合、南選手のプレーは欠かせないものでした。

求められたのはベレーザの田中美南選手を抑えること。
ストライカーとしての得点力のみならず、ロングボールを収める競り合いの強さ。
これらを併せ持つ難敵を無力化する必要がありました。

前半、ベレーザ田中選手へのロングボール2本を南選手が力強く跳ね返します。
この先制パンチが重かったのか、ベレーザにらしくないプレーが度々生じます。

ベレーザのロングボールは南選手を避けるようなアバウトなものになり次々とレッズ守備陣に回収されます。

レッズは高橋はな選手のゴールで先制、ベレーザも田中選手が沈黙を振り払ってゴール。しかし10分後レッズが立て続けに2得点、試合終了間際にベレーザ三浦選手のゴールで追い上げるが反撃もここまで。

ベレーザは田中選手が完全に抑えられたことでベレーザ側に大きなショックを受けたことでしょう。

ロングボールが通らない、ボールを運んでも押し戻される。
ベレーザのリズムの破壊は南選手のプレーから始まったと言っても過言ではありません。

WEリーグ元年、海外からパワーのある外国人選手が加入する可能性もある中で引き続き力強いプレーを魅せてくれるのか、南選手の戦いは新たな領域へと向かいます。

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